
タレントマネジメントシステムで離職率が激減!?人事部に知ってほしいメリット、選び方のコツを解説
この記事のポイント
- 人事部の課題解決は「人事業務のアップデート」が重要
- そのために「タレントマネジメントシステム」の導入が必須
- ctcはシステム導入の検討段階からサポート
採用から育成、入社後フォロー、評価や異動に至るまで、人事担当の業務領域は多岐にわたります。そのせいか、ctcではお客さまより下記のご相談いただくことが多くあります。
「採用したものの育成が上手くいかず、戦力となる人材が育たない」
「育ったと思ったら社員が早期退職していき、常に現場が人手不足」
人事部は各事業部門から「忙しい」「人手が足りない」という相談を受けながらも、限られたリソースでギリギリで業務を回されている事情もあるでしょう。さらに効率化しようにもExcelや紙で人事情報を管理をしているため、「自社が世間に乗り遅れている…」と諦めてしまっているケースもあるかもしれません。
今回、そんな状況を打破するためにお伝えしたいのが「タレントマネジメントシステムの導入」です。「うちには無理かな…」と不安を覚えられる方も安心できるように、人事部主導で進めるシステム導入のポイントを丁寧にレクチャーさせていただきます。
タレントマネジメントシステムはすでに多くの会社で導入が進んでいることもありますので、この機会に検討されてはいかがでしょうか?
目次
- 人事部が抱える課題とは?タレントマネジメントシステムを導入して人事業務をアップデート
- タレントマネジメントシステムの選び方。導入時の注意点を紹介
- タレントマネジメントの導入目的を社内で周知できていなかった
- 従来の人事管理の枠を脱却できず、タレントマネジメントを実践できなかった
- 情報の「蓄積」「更新」が進まず、データ活用がうまくできなかった
- 短期的な結果を求めすぎて、役員から「失敗」の烙印を押されてしまった
- ctcおすすめのシステム「タレントパレット」。採用・育成・配置のタレントマネジメントをオールインワンで実現!
- まずは特定の部署を対象にタレントマネジメントをスタート!人事業務のアップデートはctcにお任せください
人事部が抱える課題とは?タレントマネジメントシステムを導入して人事業務をアップデート

近年、人事担当が抱える「お悩み」や「課題」には共通点があることを知っておきましょう。
<人事担当が抱える3つの課題>
個人とチームの成長課題
「社員が忙しくて時間と余裕がない」「人材育成のノウハウがない」といった課題も組織にはつきもの。「技術は見て盗むもの」と旧態依然の育成論はさすがに少なくなってきましたが、昨今は「若い子に気を使って指摘や注意ができない」と部下への指導に悩みを抱えるケースも増えてきています。採用と人材流動性
「若い社員がすぐに辞めてしまう」「実力をつけた中堅が引き抜きにあってしまう」など、人材の確保とその定着は多くの企業にとって共通の課題です。離職率の高まりは求職者目線で「すぐに辞める人が多く、会社の制度に不備があるなどの問題がある企業」と捉えられてしまうケースも。社員のエンゲージメント低下
求職者が抱く企業選択の軸として、「働き方」を重要視する声も増えてきています。ここでいう働き方とは「就業場所」「就業時間」「雇用形態」の融通性。とくに時間に対する意識は若手ほど顕著で、「フレックス勤務」「テレワーク勤務」を企業選択の条件にあげるケースも増えてきています。
これらの課題解決の手法として、適材適所の人事を科学的に実現する「タレントマネジメント」があります。タレントマネジメントとは、社員のスキルや意欲を一元的に管理して、戦略的に人事配置・開発を目指すマネジメント手法。この記事では自社の人事部門にシステムを導入して、効率的かつ的確にタレントマネジメントを実践していく仕組みづくりを目指していきます。
当然ながら人事業務のアップデートは、「システムを導入すればすぐにうまくいく」という訳ではありません。まずは人事担当として、「タレントマネジメント」について理解を深めておくことが鉄則です。
人事部なら知っておきたい「タレントマネジメント」のメリット
細かな理論は多くありますが、第一歩としてはご自身に「タレントマネジメントのメリット」をインプットして、「目指すべき自社の姿」を明確にしておくことを念頭におきましょう。
●個人とチームの能力向上
タレントマネジメントによって個々の「スキル」「資格」「モチベーション」を可視化させます。そうすることで「数年で何を身につけるべきなのか」「能力を得るためには何をすべきなのか」を明確にできるでしょう。
並行して、互いの強みを伸ばし、弱みを補う“石垣をつくるようなチームづくり”が可能に。個人およびチームの育成ノウハウを積み重ねることにより、人材育成の活性化にもつながります。
●採用基準の確立と人材流動性の確保
「個人とチームの能力向上」により自社にとって必要な人材と、そうでない人材が明確になります。採用基準を立案し、自社に適した人材の確保と整理を繰り返し実行していくこと。堅牢な組織づくりには、「人材流動性の確保」も重要な要素のひとつです。
●社員のエンゲージメント向上
社員一人ひとりの個性に合わせた“適材適所”を実現できれば、おのずと会社への満足度は高まります。ここまで達成すれば「離職率の低下」「定着率の向上」にもつながることでしょう。
人事業務のアップデートに「タレントマネジメントシステム」は欠かせない
タレントマネジメントの実践に、社員のスキルやモチベーションといった“タレント情報”を一元管理して可視化する「タレントマネジメントシステム」は欠かせません。
タレントマネジメントシステムはすでに多くの企業で導入が進んでいますが、それ故に無数のサービスが存在しています。導入のポイントとなる「自社の課題を解決できる機能が備わっているか」「制度構築から運用後までのサポート体制が整っているか」を見極めるために、次項ではタレントマネジメントシステムの選び方について解説します。
タレントマネジメントシステムの選び方。導入時の注意点を紹介

タレントマネジメントシステムの選び方のポイントは以下の通りです。
<タレントマネジメントシステムの選び方>
- 自社の目的達成・課題解決に必要な機能があるか
- 自社が使っているシステムとスムーズに連携できるか
- サポート体制が整っているか
- セキュリティレベルが十分か
上記のポイントを念頭に置きながら、ctcでは「社内周知」「可視化したデータの活用」を意識しながら導入を進められるようにおすすめしています。手探りによる失敗を避けるためにも、導入時の注意点を紹介してみたいと思います。
タレントマネジメントの導入目的を社内で周知できていなかった
どのようなシステム導入でも必ず押さえておきたいのが、「導入目的」の立案です。「社員の定着化を図り、離職率を下げる」「適材適所の人員配置の実現する」など、今まさに自社の課題となっている点を洗い出し、目標として掲げるようにしましょう。
掲げた目標は経営層および社内キーマンへの共有を欠かさないようにして、全社一体となってタレントマネジメントの実践を心がけることが大切です。
従来の人事管理の枠を脱却できず、タレントマネジメントを実践できなかった
タレントマネジメントは給与や勤怠を軸とした“従来型の人事管理”とは異なります。従来型の人事管理の延長線上にタレントマネジメントが存在しているイメージで、導入時には「手間」「複雑さ」を感じられてしまうケースも少なくありません。
そのためctcでは煩雑な導入手続きを最小限に抑え、弊社内の事例を共有させていただきながらスムーズに運用できるようにサポートさせていただいております。
情報の「蓄積」「更新」が進まず、データ活用がうまくできなかった
タレントマネジメントシステムは人事担当だけではなく、社員本人も操作可能なシステムです。そのため必要性を社内に周知できていないと、データの「更新」「蓄積」が進まないといったケースも予測できます。
情報が陳腐化してしまうと、せっかくのタレントマネジメントシステムを人材活用に活かすことはできません。社員一人ひとりが新たに獲得した資格や経験をシステムに反映する仕組みをつくるなど、最新の情報をキープできるようにすることが大切でしょう。
短期的な結果を求めすぎて、役員から「失敗」の烙印を押されてしまった
タレントマネジメントシステムは、導入後すぐに結果を出すものではありません。現状データのエントリーから、分析、実行、改善に至るまで、複数のプロセスを経て効果が見えてくるものです。
決定権のある役員へは事前に運用計画、スケジュールの共有を図り、「目標の達成状況」「可視化された課題」を報告しながら、中長期的に運用していくようにしましょう。
ctcおすすめのシステム「タレントパレット」。採用・育成・配置のタレントマネジメントをオールインワンで実現!

ctcではタレントマネジメントの実践と合わせて導入するシステムとして、「タレントパレット」をおすすめしています。タレントパレットはctcも導入・活用しているサービスで、「あの人いいよね」という属人的な価値観や科学的根拠のない人事異動を脱却するために設計されたシステムとなっています。
ここでは「主な機能」「よくある質問」をご紹介し、タレントパレットの特徴を解説させていただきます。
タレントパレットの主な機能
人事部の領域にコミットした、以下の機能を紹介。
●人材データベース
社員の顔写真が付いたアイコンにより、顔と名前の照合が容易に。経歴や適性、評価などのあらゆる人材データをワンクリックで確認できます。また、人材データを時系列で蓄積することにより、入社、配属、その後の活躍を視覚化。役職やスキルなど、さまざまな条件で人材の検索ができます。
●人材育成・スキル管理
社員のスキルデータを蓄積し、一人ひとりのスキル・能力を可視化して管理。年次や役職別のスキル分析はもちろん、社員の成長をモニタリングすることで急成長をしている社員や停滞している社員を発見できます。
●人事評価
評価項目の設定から評価調整(甘辛調整)まで、人事業務に必要な評価フローをワンストップで実行できます。柔軟で自由度の高い評価設定と、被評価者にも使いやすいインターフェ-スが使いやすいです。
●労務管理
入社手続きから年末調整まで労務手続きを効率化します。入社時手続き、勤務中手続き、年末調整のすべてがオンラインで完結し、人事情報を一元集約する機能です。
労務手続きで更新されたデータは、人材データベースにそのまま反映されるので便利です。
●採用管理
採用業務に必要な情報を一元管理できます。社員データと比較することで、採用の質向上を実現。候補者との接触状況を分析し、「内定辞退」「採用ミスマッチ」の防止にも効果を示します。
タレントパレットは「初めてのタレントマネジメントシステム導入」にも最適
タレントパレットのHPで公開されている「よくある質問」をご紹介。「はじめてのタレントマネジメントシステム」の参考になる質問をピックアップしましたので、一読しておくことをおすすめします。
Q. 導入期間はどれくらいですか?
A. 人事データ自体をタレントパレットに取り込む作業自体は数日程度で十分です。
一方で数百人、数千名規模で、経営層や管理職、現場の社員など、広い範囲でご利用を想定される場合は、通常、評価・経験などの様々なデータを取り込みや権限設定などを行うケースが多く、その場合は、設定ならびに動作確認に1か月~2か月程度かかりますが、予め用意しているテンプレートなどを利用することで、ゼロからシステムを設計・構築するよりも短期間での導入が可能です。
Q. 導入時にシステム部門がかかわる必要がありますか?
A. いいえ。クラウドシステムなので、事前のシステム設計は不要のため、実際には、ユーザ部門(検討部署)のみで検討・導入されることが多いです。
システム部門が関わるケースは、クラウド利用にあたってのセキュリティの確認、ならびに既存の人事システムとのデータ連係が想定されます。
Q. 取り込み用のデータのレイアウトに指定はありますか?
A. 特別なレイアウトは必要ありません。
ヘッダ行に社員番号や名前など属性名が記入されているCSV形式のファイルで取り込みが可能です。
Q. 既存の人事システムから自動でデータを取り込むようなデータ連係は可能ですか?
A. はい、可能です。様々な主要な人事システムはもちろん、あらゆる人事系のシステムとの連携実績がございますので、別途ご相談ください。
まずは特定の部署を対象にタレントマネジメントをスタート!人事業務のアップデートはctcにお任せください

ここまでお伝えした通り、タレントマネジメントの実践に「タレントマネジメントシステム」の導入は欠かせません。うまく運用することで採用から育成、入社後フォロー、評価や異動に至るまで、人事に関わるあらゆる効果が期待できます。
一方で、社内理解を含めた導入コストはもちろん、システム利用にかかる費用や、運用に関する人的リソースがあることも覚えておかなくてはいけません。
そのため前述の「よくある質問」にもありましたが、まずは特定の部署のみを対象とする形ではじめていくことも視野に入れるようにしましょう。「データの可視化」「業務の効率化」「人事の高度化」といった人事課題にお悩みの企業は、ぜひ一度ctcへご相談いただけますと幸いです。
▼出典